犬を飼うということ①

子供のころ犬を飼っていました。物心がついたころには家にはヨークシャーテリアがいて、その子が亡くなったあとは小学5年生の時から雑種、紀州犬と暮らしていました。雑種(紀州とボーダーコリーのハーフ)と紀州犬はどちらも大きくて、散歩に行くのが辛かったのをよく覚えています。

 

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家族の柴犬まんじろうです

 

今の家に引っ越す際に、犬を飼おうと思っていました。ところが引っ越し直前に子供を授かったことが分かり、一緒に暮らせるようになるまで犬のことは保留することになりました。なんせ新米パパママだったのでワンちゃんまで手が回らないだろうと考えたのです。(実際同時に育てていくのは無理だったろうと思います)

 

また、犬を飼うにあたって僕には心に引っかかっていることがありました。

 

小学5年のころから飼っていた二人のうち、雑種の子は学生時代うちに住んでいなかった時に亡くなってしまいました。紀州犬の子は就職して実家に帰ってきてから亡くなりました。その日のことははっきり覚えています。仕事で遅くなりうちに帰ってきたら、紀州犬の子が「キューン、キューン」と苦しそうに近寄ってきました。

 

その時僕は「もうこの子は死んでしまうかもしれない」と直感しました。紀州犬はもともとイノシシを狩るための猟犬で非常に気高く、気の強い子が多い犬種です。うちの子も例にもれず気丈な性格で甘えてくることは決してありませんでした。(なでられたりブラッシングはスキみたいでした)

 

そんな子が助けを求めるような声を出して僕のほうへ近づいてきたのです。数日前から元気がなく具合が悪そうなことは知っていましたが、この時はこの子が亡くなってしまうことに確信を持ちました。

 

でも、当時の僕はそれがとても怖かったのです。苦しそうなその子を見守ることも最期まで傍にいてあげることもとても怖かったのです。

 

翌朝家族が庭で彼の亡骸を見つけました。どんなに苦しかっただろう、どんなに怖かっただろう、どんなに寂しかっただろう。僕は間違った「怖い」という感情でなんて残酷なことをしてしまったのだろうとそれからずっと後悔していました。

 

犬が可哀そうだからもう飼うのはやめておこうと思っていました。考えが変わったのはその後「犬の十戒」を知り、次に犬と暮らす時には最期まで一緒にいようと心に決めてからのことです。

 

あれ、長くなってしまいました。次回に続きます。次回は家族を犬好きに洗脳する回です。

 

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初めて出会った時のまんじろうです

 犬の十戒 Wikipediaへのリンクです

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%8A%AC%E3%81%AE%E5%8D%81%E6%88%92